文豪達のカフネ 第二巻 園原藤村
当ブログ2つ目の感想記事はカナリアレコードさんから出ている文豪達のカフネシリーズ第二巻です。
白崎尋臣に引き続き、こちらもまたヤバい男です。
同時に購入したCDがおやすみ彼氏~オネエな彼氏と過ごす夜~と甘えたカレシだったので温度差がすごい。グッピーだったら死んじゃうレベル。
※18歳以上推奨シチュエーションCDの感想です
※ネタバレあり
平気な方は追記からどうぞ
文豪達のカフネ 第二巻 園原藤村
CV:佐和真中 レーベル:カナリアレコード
文豪をモデルにしたこのシリーズのキャッチコピーは以下の通りです。不穏だね。
これは、狂気と執着で紡がれる愛と死の物語。
ちなみにこのCDは試聴が公開された時点で期待値マックスでした。
ヒロインのへその緒をヒロインだと思って肌身離さず12年間過ごしてきた男と聞いてヤバ男レーダーが反応しないはずもなく……
結果としては期待を裏切らないとんでもない男でした!
それでは感想行きます!
再開
この10分少々のトラックに出会い、本性暴露、一回戦の導入が詰まっているのでめちゃくちゃ濃いです!びっくり!
始まって最初のセリフが耳元で「だーれだ?」は強い。これ人混みでいきなりやられたら誰でもびっくりするでしょ……
駅まで迎えに来てくれたのはこれから面倒を見てくれるヒロインの父親の弟の園原藤村さん。優しい親戚のおじさん……と思いきや出会ってすぐなのにまるで彼女のような扱いをしてくるから油断も隙もない。
ヒロインにとっては12年間ぶりに会う顔も覚えてない親戚のおじさんなのにいきなり手を繋ごうか?って言われたらそりゃ拒否するよね。
周りの目があるから……って断ったけど迷子になると困るからって理由で結局手を繋がれちゃいました。
ここで恋人つなぎのようにしっかり指を絡めてたら萌えます、私が。
仲良く手を繋いで園原先生と一緒に園原先生の仕事場兼自宅に向かいます。
ヒロインは住み込みの家政婦として藤村先生の家に引き取られたらしいです。
(家政婦として役に立ちたいので)なんでも頼んでくださいってヒロインが言った時の食いつきがすごくて笑った。なんでもってそういう意味じゃないよ。
あとこの辺りタバコふかしながら喋ってくれてるんだけど色気がすごい……
ヒロインが小さい頃の思い出話をし始める園原先生
恍惚とした声で喋ってるけど化けの皮剥がすの早くない??
だ、抱きしめられた!!!急に!!!
12年前の結婚の約束を本気にしてずーーーーっと待っててくれたんだって!一途!
まあ普通にドン引きですけど。
ヒロインも同じだったそうで突き飛ばして拒絶するんだけどね〜
ヤンデレを否定する時は言い方に気をつけないとダメだよ……
「結婚の約束って、一体なんのことですか?」
「私には好きな人がいるんです」
よりにもよって一番言ってはいけないセリフを言ったんじゃないでしょうか。
「は? ……誰だよ、そいつ。ねえ、誰?」
この時の佐和さんの言い方めちゃめちゃぞっとするほど冷たい声で最高。
裏切られた!!って掴みかかって思いの丈をぶちまける園原先生。
逃げようと後ずさるヒロインですが逃がしてくれるはずもなく捕まってしまいます。
そして、きっと自分のことや結婚の約束を忘れたのはヒロインが父親に洗脳されたせいだ、だからこれから思い出させてあげる、と超理論を展開し始める園原先生。
ちなみに先生ずっと自分のこと「お兄ちゃん」って自称してるけどなかなかキモいぞ。
嘘と過ち
エッチなトラックです。
押し倒されて着物を破かれてしまったヒロイン。
泣いても叫んでも誰もこないんだって。
なぜなら原稿に集中できるように他の家とは離れたところに園原先生の家があるから……
ヒロインに無理やりキスしながら「俺は君より大人だからね、少しくらいの過ちは許してあげる」とヒロインが好き合ってた男の子とキスをしたことを寛大な心で許してくれる園原先生ですが、ちゃんとした大人は姪を手篭めにしないよ……
ここで明かされる衝撃の事実。
なんとヒロインは大金と引き換えに園原先生に売られたんだそうです。
しかもその理由というのが、父親の不倫相手が妊娠して赤ん坊のために金をよこせと言われたから。
ショックのあまり自分の体をまさぐる園原先生の腕に噛み付いたヒロイン。
園原先生は噛み付かれた腕を舐めてヒロインがこんなに反抗的なのは全部ヒロインの父親に洗脳されたせいだって言ってるけど、これきっと自分に言い聞かせてるんだろうな……
「お兄ちゃんにおいたしたお仕置きをしないと」って言って一気に突き入れてくる園原先生、お仕置きのレベルが高度すぎる。
血が出てる!やっぱり初めてだったんだ!嘘はついてなかったね!って大喜びの園原先生もうほんと最低だぞ……
でも本当にヤバイのはここから。
ヤンデレ男たちはよく愛を確認しようと相手の口から好きや愛してるを合わせようとするけど、園原先生も例外ではなかった。
しかし言わせ方はとんでもなかった……
「君も俺のことが好きなんだよね?」
「好きって言ってよ」
「ほら、言って?」
「……言えよ」
挙げ句の果てに首を締めながら「俺のこと好きだよね?」ですよ!!!?
とんでもない男だよ!!!!
そうやって無理矢理好きって言ってもらっても虚しくない?ないか……
彼女の口から好きって言ってもらえたって事実が欲しいんだもんね……
色褪せない思い出
目覚めたらそこは知らない部屋でした。
目を覚ましたヒロインに園原先生から差し出されたものは婚約指輪。おかしいな、指輪を渡してるのに全然ロマンチックじゃないぞ……
シチュCDに出てくる数々のヤバ男を知ってるつもりでしたが、サイズの合わない婚約指輪をねじ込んで、外したら承知しないって脅してくる男には初めて会いました。
ところで、執着ヤバ男は思い出の品を集めたコレクションルームを持ってる説、水曜日のダウ◯タウンで検証しません?
例に漏れず園原先生もヤバイコレクションルームを持ってます。
そこにあったのは幼少期のヒロインが描いた絵や手作りした花かんむり(枯れてボロボロ)、写真(ヒロイン以外の人間の顔は潰してある)や結婚の約束をした時に交換したビー玉に、極め付けはヒロインのへその緒。
これからヒロインはこの部屋で生活して園原先生とのお約束を思い出さないといけないんだって。地獄かな?私だったら気が狂う。
予兆
地獄の二人暮らしが続いたある日、ヒロインは倒れてしまいます。
これ絶対ストレスのせい……と思ったら元々持病があったそうで、ヒロインの母親も同じ病気だったらしいです。
先行きが怪しくなってきましたね。
快楽への手招き
病状が悪化してまた倒れてしまうヒロイン。
「こんなに早いなんて聞いてない」とか「もう君は長くない」とか不穏なセリフが園原先生の口から飛び出します。
医者から薬を出してもらっても一向に良くならないヒロインのために園原先生は新しいお薬を用意してくれました。
なんでも注射すると「疲労感がポンっと取れてどんな症状も良くなる」お薬らしいけどそれって……
嫌がるヒロインに注射を打つとあら不思議。
あっという間に素直で積極的な女の子になってしまいました。
瞳孔が開いて口も閉まらなくなってよだれが垂れてるそうだけど、自分からキスはするし縋り付いてくるからかわいくて園原先生的には無問題!
小さな子をあやすような口調がまた薄ら寒いですね。
園原先生ロリコンの気があるよな……
新生
薬漬けになったヒロイン、お薬を求めて園原先生を探し歩きます。
たどり着いたのは園原先生の書斎。
そこで見つけたものはヒロインと園原先生をモデルに書かれた物語でした。
今までのことは全て小説のネタにするためにやったのか、自分を騙したのかと園原先生に詰め寄るヒロイン。
ヒロインと自分の愛し合った証をこの世に残したいだけだ、と開き直る園原先生に怒ったヒロインが原稿を破ると園原先生も黙っているはずもなく、お仕置きと称して襲われてしまいます。
抵抗するヒロインですがお薬を打たれてしまっては為すすべもなく……
この辺りの発言がなかなか気持ち悪いので必聴です。
絶息
元々病気で弱っているところを薬漬けにされたヒロインはとうとう死の淵に立たされてしまいました。
弱々しく息をするヒロインの耳元で「死に行く気分はどんなもの?」と鬼畜の問いかけをする園原先生。外道と呼ぶにふさわしいですね。
誰のせいでここまで悪化したと思ってるんだ。
とある渇望
静かな月夜、一人ヒロインに話しかける園原先生。しかしいくら話しかけてももう答えが返ってくることはありません。
すっかり細くなった指から転がり落ちる婚約指輪。
はめ直してもすぐに外れてしまう指輪を見て現実に直面し、泣きだす園原先生の様子に人並みに悲しめる心はあったのかと思うも束の間、最後に呟いたセリフを聞いて背筋が寒くなりました。
ヒロインに対する愛はあったのかもしれないけど園原先生にとっては同じくらい作品を作り上げることが大切だったんですね……
そのための道具として使い潰されたヒロイン本当にかわいそう……
お話はここで終わるのですが、最初から最後までヒロインがかわいそうな話でした。
ちなみにアニメイト特典ではお薬を自分に使ってハイになった園原先生が見られます。
気の触れたような笑い声があまりにも真に迫ってて声優さんってすごいな、と思わされました。
お薬でハイになってるので抜かずの連戦ありです。
公式のキャッチコピー通りの狂気と執着がたっぷりの1本でした。
好き嫌いが分かれると思いますが私は大好きです!!
ここまで読んでくれた方ありがとうございました!