空飛ぶランタン

シチュエーションCDの感想

監禁婚~甘やかな日々~凍時編

お久しぶりです、あかりです!

最近はツイッターで感想を書き散らしていたんですが、今回はブログでじっくり感想を書かなければ……と思ったのでこうしてブログを書きに来ました。

「監禁婚」の名前は執着ヤンデレ系が好きな人が一度は耳にしたことがあるタイトルではないでしょうか?

今回聞いた「監禁婚~甘やかな日々~」は監禁婚シリーズのフィナーレとなる作品です。この記事では西条凍時の後日談についての感想を書いていきたいと思います。

 

※18歳以上推奨シチュエーション音声の感想

※ネタバレあり

監禁婚~甘やかな日々~

 

監禁婚~甘やかな日々~

CV:三楽章、三重奏、深川緑ほか サークル:Dusk

※画像のリンク先がDLページになっています

 

先ほども書いた通り、今回の感想記事は「監禁婚~絶望の日々~後日談」のみに焦点を当てています。

西条凍時にとってのあまあまハッピーエンドがまさか彼の人生のハッピーエンドだとは予想もつかなくて、夜中に一人で布団の中で泣きました。

 

後日談ということで、時系列は凍時がヒロインと結婚して息子である光が産まれたあとになります。

「仕事が片付いたから今日は君と一日中一緒にいられるよ~!」っていう凍時君の浮かれ切った話し方を聞いて「これこれ~!!」ってなりました。

子供を産んでも何度抱いてもヒロインに飽きることなんてない!って言える凍時君の一途さは見習うべきところですよ。誘拐・監禁・既成事実作成のトリプルコンボは見習ってはいけませんけど……

そうこうしてるうちに屋敷に凍時の悪友二人がやってきます。加賀亮介・陽晴兄弟のうさん臭さは聞いた人にしかわからないと思うからぜひ聞いて。私はこいつらがしゃべりだした瞬間「うわっ!うさんくさっ!」ってなりました。

凍時はこの兄弟をヒロインと会わせたくなかったそうです。それもそのはず、加賀兄弟はかつて凍時の彼女を二人して寝取り、共有するというゲスの極みな所業をしていたのでした。

どうしても外せない仕事の都合で呼び出された凍時は「彼女に手を出したら殺す」と言い残して部屋を去ります。あーあ……

まず部屋の扉を閉めるところが抜かりないですよ。そのあとも言葉巧みにヒロインの両脇を固めることに成功する加賀兄弟。昔の凍時の彼女のタイプがヒロインとは違うとか、共有彼女の話とかを楽しそうに語りはじめます。どうやら凍時に対して強い憧れがあるそうで、彼女を横取りしたのも完璧な凍時に近づくことができる手段の一つと考えたからだそうです。するとだんだん話が不穏な方向に進んでいき、身の危険を感じたヒロインが逃げようとしたところを捕まえられて声が出せないように口をふさがれてしまいました。

ここから始まる鬼畜の所業。凍時も似たようなことしてたじゃん!って思うかもしれないけど、凍時君の場合は【ヒロインが好き】って気持ちが行動の原理になってる一方で加賀兄弟は【凍時を魅了して離さない女の具合はどんなものか】っていう興味だけで襲ってきてますからね。凍時を軽くいなすくらいに強い心を持つようになったヒロインが泣くのも無理ないよね。初めて凍時に襲われた時のトラウマがフラッシュバックしてても不思議じゃない。

媚薬を塗り込まれて散々弄られてもうだめだ……ってところで凍時が戻ってきます。ワインボトルを持って。「そのワイン飲みながらやるの~?でも俺酒飲むと勃ちがわるくなるんだよな~」ってへらへらしてる亮介の頭にワインボトルでスマッシュ!!\よくやった!!/

頭から血を流して倒れこむ兄に駆け寄る陽晴がなんか文句言ってるけどそんなの関係ねえ!凍時の蹴りが炸裂!!(殴ったのかもしれないけど)

ここの凍時無双のところ、凍時君の殺意は本物だったわけですが、私はまるでヒーローショーを見ているような気分でした。信念のないヤバ男はヤバ男じゃねえ、ただの犯罪者だ。もっとやれどんどんやれって気分で聞いてました。しかし、あまりにも度が過ぎた報復をしていたためヒロインに止められた凍時。ヒロインに止められた後の「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だァッ!」という血のにじむような叫びを聞いて壮絶さに鳥肌が立ちました。それでもヒロインの説得の甲斐あって、ゲス二人は屋敷から生きて帰ることができました。まあこの後に社会的死が待っていそうだけど。

あいつらにされたことを上書きしてあげるってことで始まるお清めックス。いつもはそんなに乗り気じゃないヒロインも媚薬のせいで積極的です。素直に気持ちいいっていうしおねだりするしで凍時のフィーバーゲージもすごいことになってます。

 

ハイ!!ここで必聴ポイント!!

嫁の足で顔面を踏まれて恍惚とする西条凍時!!

 

この時の本当に踏まれてる状態で収録したんじゃないかっていう声のくぐもり方すごいです。ふがふがした感じが最高に好き。ちなみにこれクロスフェードサンプルでも聞けます。

我慢ができなくなったヒロインに挿入おねだりされて感極まる凍時。「このまま入れたい……君を直に感じたい……」って呟くけど思い直してちゃんとゴムをつけることに。欲望に正直な彼がここで我慢できたのは理由があるんです。その理由というのも、避妊をしなければ自殺するとヒロインが凍時に宣言しているから。これは監禁婚~絶望の日々~1200DL記念SS「彼女の口癖」で知ることができます。焦る手でゴムを装着していざ、というときに凍時の独白が入ります。

「本当は愛してほしいけどそばにいてくれるなら愛されなくてもいい」

「君がいる世界が俺のすべてだ」

この告白、監禁婚のなかで似たようなことを何度か聞いてはいるんですが、そのたびにすごいなあって思わされます。

どれだけ愛しても返ってこないのに愛し続けるのってすごく大変なことだと思うんです。凍時の場合は愛されないのも自業自得だし、愛し方も空回ってるというか自己中心的ではあるんですけど、それでもずっと長い間変わらぬ愛情を保ち続けるって並大抵のことではないですよね。西条凍時の不変の愛があるからこそ、最初の選択肢を間違えたせいで彼が望んでいた愛し愛される幸せが手に入らなくなったという救いのなさが光るのかもしれませんが……

 

そしてそのまま行為が終わり、ヒロインに「愛してる」と囁く凍時。

甘やかな日々の後日談っていうからここで終わりだと思いました。

でも、さすがDuskさん。このお話はここでは終わりません。

時間の経過を示す柱時計の音が聞こえて、そのあとに心電図を測る機械の電子音。

これはいったいどういうことだ……?と思っていたらおじいさんの声が聞こえてきました。

なんと凍時とヒロインが連れ添って60年もの時が経っていました。ここ、三楽さんの演技がすさまじくて、ちゃんと凍時の声のまま年老いていたのでこれは90代の西条凍時だとするっと理解できました。

病気にかかって寝たきりになった凍時。もう目もよく見えていないらしいです。

もう自分は長くないと言い、あの約束を口にしました。

「凍時が老衰で死ぬ直前に、ヒロインが凍時の首を絞めて殺す」という約束です。

ヒロインが凍時を殺しても部下がうまく処理してくれる、これで恨みを晴らせるぞと言う凍時にキスをするヒロイン。

「これが君の殺し方なのか」と言って笑う凍時さんに、もうハッピーエンドじゃん……両想いじゃん……と泣きそうになりました。

窓から吹き込んできた桜の花びらに触れて、ヒロインの肌のように滑らかだと言う凍時。彼の中ではヒロインはいつまでも美しいままなんですね。元気になったらまた二人で庭を散歩して、ヒロインに頬ずりをして、怒られるんだと楽しそうに語り、「愛してる」の一言を残して凍時は息を引き取りました

もうボロ泣きですよ。一人で布団の中で号泣しました。

シチュエーションCDでここまで泣かされるとは思いませんでした。まさか彼の最期を看取れるとはだれも想像していなかったと思います。

 始まりは誘拐だし子供ができれば結婚できるというトンデモ理論で好き勝手やったのは確かです。ただ、凍時がヒロインに向ける愛は本物だったと思います。

ヒロインも不本意ではあるけれど、長い間を彼と過ごすうちに少しは愛情が芽生えたんじゃないかな。凍時があんな感じだったからそれを表に出すことは最後まで無かったみたいだけど。

愛する人と最後まで一緒にいることができたんだから、これは凍時にとっての甘々ハッピーエンドに相違ないですよ。

 

正直、監禁婚を聴き始めた当初は「ヤベエ男がいるw」くらいの認識しかなかったです。それがシリーズを追うごとに凍時が抱えているものや西条一族の暗い部分などを知って、ヤンデレ・執着系の音声だからではなく、西条夫妻はどのような結末を迎えるのかを知りたくて聞くようになりました。

監禁婚という作品を生み出してくれたDuskさん並びにサークル主の雪華さんには感謝してもしきれないです。

 

少ししんみりしてしまいましたが、夏には監禁婚の同人誌も出るし、臨快学校というスピンオフの発売も決定しているとのことなので、まだしばらく監禁婚ウェーブは続くと思います!

いつもよりだいぶ長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!